親の育児ストレスが大きくなる時期のひとつが、子どもが2歳前後になるころからの、いわゆる反抗期です。我が家の娘も2歳になった途端、返事のほとんどが「いや!」になってしまい途方にくれたものでした。
2008年6月16日読売新聞の赤ちゃんABCに、2歳の反抗期の受け入れ方の記事がのっています。
この時期は、むやみに抱っこをせがむなど、甘えてくることも多いことを、東京都保健所心理相談員協議会会長の山本勝美さんは「こどもは、『甘える心』と『自立する心』の二つを基礎に成長していきます。甘える心が満たされて情緒が安定します」と解説しています。
甘えを受け入れることで、子どもも落ち着くそうです。また、子どもの自己主張の場面では、一歩下がって見守る気持ちが大切とのこと。いらいらが高まった時には、「隣の部屋へ行くなど、とりあえず子どもから離れる」という方法も紹介されていました。
アメリカの友人が、2歳の息子を連れて我が家に数日泊まった時のこと。アメリカでも「テリブル・トゥー」といって、2歳の子の反抗期は広く知られているようでした。当時我が家の娘も2歳で、二人でわけのわからないことを主張し、泣き叫んだ時のことです。
だめな理由をいくら言っても聞かない娘に私は腹をたててしまったのですが、友人の対応は違いました。息子を別室に連れていき、「5分ここに座っていなさい」と言ったのです。親も子も離れている間に冷静さを取り戻したようでした。5分でも落ち着かない時は、もう3分、あるいは、いい子になるまで、と時間をのばしていたこともありましたが、一度も言葉を荒げてしかることがなかったのは見事で、つい怒りを爆発させそうになってしまう私は、このときのことを思い出し、冷静に対応できるようになりたいなと思っています。