さて、今回は、10月に結婚された東山紀之さんの本の紹介です。
ファンという訳ではないのですが、
かつて、若い頃には、少年隊の公演を見に行った事もあります。
メンバーの中では、東山さんは、クール、身のこなしがスマートといった印象があり、
きっと、お金持ちの家庭で、優雅に育ったに違いないと勝手に思っていました。

ある日、ふと目に入った新聞での著作の紹介記事。
それは、私が、勝手に思っていたイメージとは違うものでした。
いざ、読み始めると、小説のように、ス〜イスイとページが進み、東山さんのこれまで歩んで来られた人生が、素直に、きちんと、何か吹っ切れたものを感じさせるように書かれていました。
また、芸能人として長く仕事をしていくためには忍耐だけでなく、
前向きな努力をし、社会性も必要な事など、
東山さんのプロとしての自覚が、随所に垣間見る事もできました。


芸能人は、イメージで見られる部分が多いので大変だなと思いますが、
東山さんは、子供の頃からの友人との交流が続いておられるそうで、
良かったです。それは、誰しも、気の休まる場所は必要だと思うからです。
一方、消費生活の視点からは、物を増やさない、健康であるための食生活など
衣食住に関する話題が興味深かったです。
特に、お金の話しでは、「子供の時に身に付けた健全な金銭感覚は、大切なのだな」
と改めて考える機会になりました。
読み終わった後は、何かさわやかで、背筋がスーっと伸びたような
そんな気持ちになりました。