「エコマーク」なら知っているけれど
「エコレールマーク」についてはまだ知らない人が多いのではないでしょうか?
そういう、私も「エコレールマーク」のことを知ったのは、ごく最近なのです。
エコレールマーク」とは、
商品の輸送手段が、環境にやさしいかどうかによってつけられるマークで、
商品を運ぶ時、鉄道貨物を一定割合以上利用している場合に、
「エコレールマーク」の認定が受けられる仕組みです。
そして、「エコレールマーク」の導入にあたっては、
二酸化炭素の排出量の削減が重要な課題になっています。
鉄道貨物輸送とトラック輸送を比べると、
1トンの貨物を1km輸送した時に排出する二酸化炭素の量は、
鉄道貨物がトラックの約7分の1といわれています。
鉄道貨物輸送は、環境にやさしく、二酸化炭素の排出量の削減に有効であると言えそうです。
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しかし、消費者は、商品がどのような輸送手段で運ばれてきたかはわかりません。
企業が、積極的に、環境にやさしい鉄道貨物輸送に取り組んでも、消費者には伝わりにくいという問題がありました。


そこで、消費者が商品の選択の際に、環境にやさしい鉄道貨物によって運ばれてきたものであるという事が一目でわかるように「エコレールマーク」がつけられました。
商品等に表示されているマークの中には、覚えにくいものがありますが、
これは、なかなかかわいらしく親しみやすいマークで覚えやすいかもしれません。
「エコレールマーク」を知ってから、駅のホームを通過する貨物列車のコンテナや、新聞紙面での企業広告などに、マークが描かれているのを見かけるようになりました。
せっかくの企業の努力を無駄にしないよう、消費者にアピールするのは良い事ですよね。
ただ、環境によいからと言っても、すべての商品を鉄道貨物輸送にするわけにはいかないですし、輸送の距離や時間、コストなどに応じて、輸送手段を選択せざるを得ないと思います。
ネットショッピングや、宅配サービスの競争が激化している昨今では、毎日のように、配送トラックが、ビュンビュン走っているのを見ると、鉄道貨物で運ばれてくる商品は、なにかゆったりしたイメージで良いかななんて思ったりもします。
これからは、商品の選択の際に、他のマークと同様に、「エコレールマーク」についても、もっと関心を持って買い物をしようと思いました。