生まれたときからコンピュータが身近にあり、メカニックなアニメに親しむ現代の子の「工作」、ロボット。理科や物理の教科より先に、ロボットに親しむことができたら、子どもたちにとって科学はもっと身近で面白いものになりそう。
今、関西でロボットが熱い。
2008年1月12日(土)の日経新聞(夕刊)に、興味深い記事がありました。
ロボットにサッカーやダンスをさせて勝敗を競う「ロボカップ」で、大阪出身者の活躍を支えているのが、阪神間で話題の「ロボット教室」。
教室の規模や特徴は様々ですが、対象は小学校低学年から大学院生まで幅広く、また教室を主催する団体も、日本橋電気街(東京の秋葉原のようなところ)や、大手学習塾、ロボット開発ベンチャーなど。
たとえば「ロボライズ」(兵庫県川西市)は、ロボット作り初心者が、ゼロから約1年をかけて体系的に学べるカリキュラム。小学校低学年から高校生までを対象に5つの講座を設け、ロボットが動く仕組みや原理、プログラミング方法などを学ぶことができるそう。
もっと気軽に参加したいなら、大阪・日本橋電気街が町ぐるみで主催する「でんでんタウン電子工作・ロボット教室」。月一度の教室で、市販の工作キットを利用して基本作業を習得するそうです。こちらは小学生中心だそうですが、昨夏のロボカップ世界大会ジュニア部門の優勝者も輩出しています。電子部品製造メーカーがバックアップしているので、本気で取り組む気持ちで臨めば、プロのアドバイスも受けられるようです。
到達目標は人それぞれなのが、ロボット作りの面白さ。
その利点についてさらに、前述の「ロボライズ」の高木剛社長は、“「創造性や論理力、ねばり強さなど子どもの様々な能力を引き出せる」”と、述べています。ロボット好きが集まって、アイデアを競い合うだけでも楽しそうですね。
いろいろなお稽古ごとがありますが、「勉強」の枠にしばられずに学べるこのような講座は親子で楽しむのにもよさそう。
ちなみに、私は娘が小学校3年生のころ、近くに開設されたパソコン教室の体験に行かせたことがありますが、結局入会は見合わせました。既存ソフトの動かし方中心で、立体的な創造力を養うには物足りないように思えたからです。もう10年前のことですが、もし、その当時このような「ロボット教室」があったら、参加してみたでしょうね。