ゴールデンウイークと、連休のイメージが強くなってしまった昨今ですが、
「こどもの日」を迎えると改めて子どものことを考えます。
5月5日読売新聞の編集手帳では、出生児の記憶についての話に触れられていました。
産婦人科医の池川明さんが約1600組の親子にアンケート調査したところによると、我が子に胎内記憶が「ある」、つまりお腹の中にいた時のことを覚えていると答えた保護者が約33%にのぼったのだそうです。しかし、こうした「記憶」の多くは、成長と共に失われるといいます。(池川明「赤ちゃんと話そう!生まれる前からの子育て」学陽書房)
私の娘も、覚えていてくれたらいいのにな、と思いますが、はっきり思い出を語ってくれたことはありません。けれど、「お腹の中にいたとき、どうやってたの?」と2歳くらいの時に聞いたら、手足を丸めたり、お腹をたたいて、「あったかいの」と言ったりしたので、何かちょっと頭のすみに記憶していることもあるのかもしれません。


「かつて、子は数えの7歳まで人より神に近い存在とされていた。大人たちは畏敬の念をもって『神の子』を育て、その日々の成長を大きな喜びとした。『こどもの日』には、そんな先人の知恵にも思いを寄せたい。」と記事はしめくくられていました。
三女も三歳になり、話をしたり、人間らしい動きをするようになってきましたが、どこか不思議でとらえどころのなさを感じることもあります。「神の子」だと思うという知恵には、子どもを大切にする気持ちがあらわれているように思います。私も、生まれてきた時に、命の誕生って、奇跡だなと感じたことを思い出し、丁寧に子どもに接していきたいなと思いました。