FIRST LEGO League(ファーストレゴリーグ)というイベントをご存知ですか?今、注目を浴びている世界最大級の子どもたちのロボット競技大会です。
そもそもFIRST LEGO League(FLL)とは、アメリカのNPO法人FIRSTとLEGO社の提携によって作られた、子どものための国際的なプログラム。子どもたちがチームを作り、毎年変わる世界共通のテーマの解決策を、プレゼンテーションとロボットゲームで披露しチーム力を競うのが最大の特徴です。
3月4日、2006年ジャパンオープンが「日本科学未来館」で開催されましたが、今日は、それに先立ち昨年11月23日に幕張セミナーハウスにて行われた関東大会(Aリーグ)の様子をレポートいたします。
(当日は、一般非公開のプレゼンテーション審査の様子も見学させていただきました!(^^)/)
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2006年度大会のテーマは、「Nano Quest -ナノ・クエスト-」。  私たちの身の回りに使われているナノテクノロジーについて調査するというものです。「小学生には難しいのでは?」という不安は、午前中のプレゼンテーション審査を見学してすぐに吹き飛びました。
子どもたちは、思い思いにナノについて調査したレポートを発表し、「今後ナノはどのような分野で役立つと思いますか?」という審査員からの質問にも、自分の言葉で頭をひねりながら答えていました。「ナノってナニ?」という根っからの文系人間の私にとっては、軽いカルチャーショック…。そして、いちばんステキだと思ったのは、各チーム(3〜10名)のメンバーがとても楽しげにチームワークよく発表していたということ。
原子をモチーフにした帽子をかぶったり、衣装をお揃いにするなど工夫をこらしているチームもチラホラ。普段、学校の授業参観で目にする子どもたちの姿より、ずっと活き活きと輝いて見えました。
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午後は、いよいよロボット競技です。この日は、全34チームが参加。全部でミッションが9つあり、ミッションの達成具合にによってポイントが与えられます。各ミッションは、「原始顕微鏡」「自己組織化」など、ナノにちなんだユニークなお題がつけられていました。練習通りにロボットが動かず肩を落とすチーム、高得点をあげて歓声をあげるチームと勝負は白熱し、会場は悲喜こもごもでした。
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ちなみに、競技用のロボットは、レゴ社の「RCX」もしくは「NXT」というブロックのキットを使用して自由に作成。プログラミングのソフトウェアは、「LEGO MindStorms 」または、「RoboLab software(バージョンは自由)」のソフトウェアを利用するという条件です。
子どもの学力低下や理系離れが叫ばれている今、子どもたちを科学技術に夢中にさせ、ワクワク・ドキドキする心や探究心を育むこの大会。これからも、このような子どもたちに夢を与える試みが増えていってほしいと願っています。
(取材:常山あかね)