2008年6月2日読売新聞に「今日のいいこと 書きためよう」という記事が掲載されていました。子育て中にイライラすると自己嫌悪に陥りがちになるという指摘があり、「子どもを産んでから、自分が好きでなくなった」という人も多いとありました。
「自分を肯定することが大切。自分をほめることができると、自然に子どももほめられるようになります」と、子育てについての著作も多いルポライターの北村年子さんが、自分のいいところやその日にあったいいことを書き出す「ポジティブノート」の作り方を紹介しています。


私自身は子どもをもってから自分が好きでなくなったという感情を持つことはなかったものの、子どもはうまく育っていて当たり前といった雰囲気があり、大変なことではあるのに誰にも評価されない寂しさは感じることがあります。日々の生活のいいことに加え、子どもに「お母さんのいいところは?」と聞いてみるのも一法とあり、北村さんは「ボクを産んでくれた」と言われ、感激したそう。私もそう言われたら、涙腺がゆるみそうです。
自分のいいところを聞いて書き留め、ときどき読み返したら、元気がでそうです。これに加え、私は子どものいいな!と思ったことを書き留めることもおすすめします。というのは、私は子どものことをかけがえのない存在と思い、いとおしく感じているにもかかわらず、日々暮らしていると子どもの直して欲しいところがどうしても目について注意が口から出ることも多くなってしまいがちだったのです。他の人に話す時も我が子の自慢話などするのもおかしいので、こんなことで困っている、といった話になってしまっていました。
小学校を受験する時、自分の子どもはどんな子どもだと紹介すればいいかわからず、毎日の暮らしの中でいいな!と思ったことがある時にノートに書きためるようにしました。そのことで、子どもを見る目が、どこか悪いところがあったら直さなくては!という目からいいところを見つけたいという目に変わり、イライラすることが減りました。自分のいいこと、子どものいいこと、誰に見せるわけでもないけれど家族にとって宝物のような言葉が記録されていくノート。そういったものが子育てを楽しむ助けになるといいなと思います。