「最近、雨の日が多い。年々、日照時間が減っているような気もするし。
寒かったり暑かったり。天候が不安定で、衣替えもなかなかできない。
異常気象なのかな。」
などと考えていたら、ふと、昨年の夏の大雨による災害の事を思い出しました。
たしか、7月下旬の週末。バケツをひっくり返したような猛烈な雨が降った記憶があります。
自宅のパソコンで、たまたま自治体のホームページを見ていた時、「昨日の大雨のため、水道管が損傷。修理のため、市内一部の地域で、今日、午後3時過ぎより断水になります。云々」と緊急情報が書かれているのを見つけました。
しばらくすると、家の外から断水を知らせる放送が、遠くの方からかすかに聞こえてくるような……。
車で市内を回っていたのだと思います。
念のため、市役所の担当課にも確認の電話をしたところ、断水になる該当地域だというので、急いで、家族と、汲み置きの水をいくつか用意しました。
そのうち、回覧板の順番か何かで、断水のお知らせの連絡が来るのだろうと待っていましたが、ありませんでした。
幸い、数時間の断水で、夜中には復旧しましたが、結局、外からの情報は、たぶん断水のお知らせだろうと思われるかすかに聞こえる車からの放送のみ。
家に居るのに、パソコンでホームページを見ていなかったら、断水の事は分らず、お水の用意ができなかった可能性は大と言う事になります。
今まで、災害による被害が少ない地域だったので、緊急事態に対処する方法が確立されていないのかもしれませんが、自然災害は、いつやってくるかわかりません。
食べなくても、多少の我慢はできますが、お水がなくては、色々な事に支障をきたします。
ましてや、いつ復旧するかわからない場合など困ってしまいます。
情報の中には、「送るから都合のいい時に見てね」というものと、今、ぜひ、伝えなくてはいけないものがあると思います。
ホームページでの緊急情報の告知は、広く伝えるためにも必要だと思います。
しかし、タイミングよく情報をキャッチできればよいのですが、できなかった時の事を考えると、緊急の場合は、人から人へとアナログ的に情報を伝える方法も、情報格差を防ぐために有効ではないかと思います。
ツイッターが流行るデジタルな世の中でも、デジタル機器を使わない方もおられるでしょう。
実際、近所に、断水の事は知らなかったと言う人がいましたし、後日、新聞の投稿欄に、「外出していて帰宅したら断水になっていた。給水車の出動の事も知らなかったので、困った」というような記事が載っていました。
非常時に備えて、ペットボトル等のお水の用意が必要であることは、日頃から自分にも言い聞かせていますが、今回の件で、情報伝達の重要性について学びました。
緊急時に、万人に情報が行き渡るというのは、なかなか難しく、特にネットによる情報は、送り手が一生懸命に伝えているのに、受け手が興味を持って見ていないと、一方通行になってしまう事です。
デジタルな時代ですが、人から人への情報伝達、アナログ的な方法も、必要なのではないかと改めて感じました。