がんについて、最近日本人は3人に1人がかかるとかいや2人に1人だとか、
だからがん保険は絶対いるの?と不安に感じている人がとても多い。
私の周りには幸いがんにかかった人がそれほど多くないのであまり真剣に考えないでここまできてしまった。基本的にイザというときの貯金と病気入院なら何でも保障される医療保険があればいいじゃないか、というスタンスだ。たまたま「10年ほど前に入ったシンプルながん保険」があるので、「これひとつあればいいや」っとそれ以上心を注ぎたくない気持ちだ。
世の書物などに目を通すと、保険の効かない進んだ治療法を選択するとがん1回大体最高300万円くらい支払うことになるらしい。あ〜急いで300万円ためなくちゃ〜なんてそのときは思ったが、考えてみれば1回で済む保証はない。家族でかかってしまうかもしれない。
我が家のがん保険の証券を改めて見てみた。約10年ほど前に入っている。
主人は入院1日1万5千円。1日目から無制限に保障される。
私は1日1万円。ふむふむなかなかいいじゃないか。がんと診断されたら100万円。退院後の在宅療養に最高40万円、通院給付金1日1万円。(いずれも主人)他死亡時の保障少しばかり…。これで月2000円弱ならシンプルで安くていいか…。
(但し、ご多分に漏れず保険の細かい制約で、在宅療養給付金と通院給付金は20日以上の入院後に限るし診断給付金は1回限り。)
ところが、小耳にはさんだところによると、今やがんは「治る病気」になってきているらしい。
そういえば、身近にもこんなケースがある。70代男性で約10年前から4回がんの診断を受けた。いずれも治療は内視鏡でとってもらうタイプ。入院は6〜9日で退院後に通院治療あり。治療費は1割負担で1回当たり10〜20万円だったそう。実際は1回当たり100〜200万円かかっている計算になる。古い保険にしか入っていなかったため入院保障も20日以上が条件となっており、びた1文おりなかったとのこと。それでも1割負担でとても助かったそうだ。そういうこともあって以前なら「がん」と聞けば深刻な心境に陥ったが今ではそれほどでもなくなっている。
入院日数は極力短くなり、代わりに通院治療にシフトしているということ。我が家の保険がおりる20日以上入院後の通院なんてよほどの重病みたいだ。不治の病でなく「治る病気」になってきている分お金はかかる。お金の心配なくできる限りの手を尽くしたいというのが人情。そういうニーズに応えてがん保険が進化している。
入院後の通院保障や特定or先進医療に対応したり病後の生活のための年金がついたりセカンドオピニオンや専門家による相談ができたり、現実に対応したサービスが用意されてきている。
従来のがん保険に「充実パッケージ」という形で追加対応するものもあるようだ。
世の中はなんでも「新陳代謝」があり変化していくのが鉄則だ。
ひとつ入ってず〜っと安心ってことは永遠にあり得ないのだろう。
我が家の保険も安いけれどイザという時使い物にならない代物になっているのかもしれない。
こういう時本当に消費者側にたった良心的なサービスを保険会社に求めたい。
たとえば支払いのタイミングで「『進化』の内容の案内」と「あなたのおうちの場合には、『死亡保険金は減るけれど保険料はそのままで通院給付の条件を20日以上の入院から5日以上に下げられますよ』とか『保険料は2割増し程度で主人の1日の入院給付金は1万円に下がるけど代わりに高度先進医療に100万円対応できますよ』…どうしますか」なんて言われるととてもうれしいんだけど。(むずかしいでしょうか?)
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