今年も子ども会が参加する町内の夏祭りが近づいてきて、準備に忙しくなってきました。町内の夏祭りは、住民手作りのほのぼのしたもの。ヤキソバやかき氷などの屋台も、ほとんど利益は見込まず、誰でも楽しめるものを目指しています。私が今年役員をしている子ども会では、「スーパーボールすくい」を企画中。1回50円で、数個のスーパーボールがすくえるお店は毎年子ども達に大人気です。
しかし、今年準備をスタートしてみて、ちょっと驚いたことがあります。それが銀行の両替の手数料。数年前に有料化されたことは知っていましたが、まさかこんなことになっているとは!
ある大手都市銀行では、1枚から50枚までの両替は無料ですが、51枚以上500枚までは315円、501枚以上は630円(以降500枚ごとに630円)かかります。
夜店のおつり用には50円玉を5万円分用意することになっていますから、50円玉の数は1000枚。1260円もかかってしまう計算です。1回50円のスーパーボールすくいでは、25人分の料金が、両替手数料にとられてしまうのです。(両替機を利用しても同じように手数料は発生してしまいます)
なんだか、納得できませんよね。
何よりおかしいと思うのは、子ども会の口座から5万円分を引き出す際に金種を指定した場合にも、両替手数料が同じようにかかってしまう点。自分達のお金を引き出しているだけなのに、なぜ手数料がかかるのでしょう。
口座を作る際や入金の際、「このお金は、1000円以上なら1000円札で、1万円以上なら1万円札でしか引き出せませんよ」と、説明をしているとも思えません。仮にしていたとしても、今それを認識している人はどれくらいいるのでしょうか?
いろいろ調べてみると、銀行というところにとって、手数料はすでに大切なビジネスモデルの1つのようです。大手優良企業はあまり銀行からは借りたがらず、中小企業やベンチャー企業には倒産が怖くて貸渋っている現状では、お金を貸して金利で儲けるのは大変でしょう。1つ1つは少額でも手数料による収入が大きなウエイトを持つようになっていることは容易に理解できます。
しかし、やっぱりおかしいのではないでしょうか?
そもそも、両替手数料だけでなくATMの時間外手数料などの手数料には、価格の根拠が薄すぎるような気がするのです。一体何に手数がかかっているから、こんな手数料が取られるのでしょう。
初めにビジネスモデルありきの手数料の価格設定ではないのかと、不信感さえ覚えてしまいます。
夏祭りのおつり用の両替は、5万円分を2500円ずつ20回にわけて両替に行くと、手数料はかからなくなります。
「役員6人で、3〜4回ずつ両替に行く?」なんて話も出ています。
うーん、全くおかしな話ですよね。