■現役パパも子育てを楽しもう!
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安藤哲也さん 「パパ’S 絵本プロジェクト」主宰。出版社、往来堂書店店長、楽天ブックス店長等を経て、現在は、出版プロデュース業に携わる。一男一女の父。

「パパ’S 絵本プロジェクト」という活動をご存知だろうか?
出版関連の仕事を持つ現役パパたちが主宰する絵本読み聞かせの会が、今、人気を集めている。
パパ達の「子育てを楽しもう」という熱いメッセージと、「絵本が好きで好きでたまらない」という純粋な情熱が感じられるところが魅力だ。
実際、母親が選ぶオススメ絵本より、ずっとマニアックかつ思い入れタップリ。自分の得意なことで、育児に楽しく関わっていこうというパパ達の姿勢に、共感!
今回は、「パパの子育て」に焦点を当てて、「パパ’S 絵本プロジェクト」主宰者である安藤哲也さんにお話を伺った。「パパ’S 絵本プロジェクト」に込められた思いと、この先、新たに展開予定の新プロジェクト、「パパ’s保育園プロジェクト」についても伺いました!


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「絵本を読むのは母親だけの役割ではなく、父親が読んでもいい」
■まず、パパ’S 絵本プロジェクトをはじめたきっかけを教えてください。
安藤さん:3年前、たまたま仕事で知り合った3人の現役パパが、絵本を持ち寄って居酒屋で飲んだのがキッカケです。そこでえらく盛り上ってしまい、草野球チームやバンドを組むのと同じノリで、絵本の読み聞かせチームを作っちゃった。まあ、動機は単純で、これまで自分の子どもにいろいろと絵本を読んできたけど、「他の子どもに読んだらどんな反応するのかなぁ」という好奇心が第一。あとは、多くの人が持っている「絵本に対する既成概念」を変えたかったんだよね。まず、絵本を読むのは母親だけの役割ではなく、父親が読んでもいい。選書だって母親だけが選ぶのではなく、「父親ならではの選書」も面白いよ、という点をアピールしたかった。それと、絵本は「教育アイテム」ではなく、親子でハッピーな時間を楽しむための「コミュニケーション・ツール」なんですよ、と言いたいですね。
■パパ’Sの活動は、自分たちが楽しんでいるところがいいですよね!
安藤さん:仕事じゃないんだから、いつも自分たちが楽しめないと意味ないし、そうじゃないと続かないでしょう?  それに、子どもたちには分かっちゃうんですよね、ボクらが楽しんで読んでいるかどうかが。子どもって正直だから、遊びでもなんでもその場が面白くないとじっとしていられないでしょ? だから堅〜い雰囲気の読み聞かせ会だと、おそらく30分ともたないはず。でもボクらはアドリブ効かせて、その場のムードに合わせて読む絵本を変えたり、楽器弾いて唄ったりして楽しんじゃうので、その場が結構盛り上がるんです。だから子どもたちも長い時間付き合ってくれると思うな。「絵本鑑賞会」ではなく、まさに「ストリートライブのような、絵本おはなし会」なんですよ。
■実際のイベントでのお父さんの反応はどうですか?
安藤さん:活動2年目の去年くらいから、父親の姿が増えてきたね。社会の意識も少し変わってきたのかな。きっと前からいたんだよね、「実は、家で子どもに絵本を読んでいます」って男性は。でも会社とかでは決して言えない。だからそういう人は、ボクらみたいなのが出てきて嬉しいんじゃないかな?(笑)
逆に、「見習って今夜から絵本読みます」なんて言うお父さんもいるけど、それはどうなんだろう、と思うな。たまたまボクらは絵本だったに過ぎないので、サッカーが好きならサッカーで、プラモ作りが好きならプラモでというように、自分の好きなことで、お父さんと子どもで楽しめれば、それが一番いいと思うよ。子どもに「絵本読んで」と言われたら読んであげればいいと思うけど、苦手なら無理して読まなくてもいいし、絵本じゃなくて、「ホラばなし」を勝手に作っちゃたり、「自分が子供の頃の話」でもしてあげればいいんじゃないかな。
絵本であそぼ!
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「ワークライフバランスや少子化の問題は、社会問題ではなく「自分問題」。だから、子どもが産まれて子育てにコミットしたいのなら、住む場所や働き方を含め、お父さんは自分の中のOS(基本ソフト)を一度入れ替える必要がある」
■仕事と、パパ’Sの活動の両立は大変ではないですか?
安藤さん:土日は仕事は入れないし、基本的にパパ’Sは月2回が限度の土日の活動なので、まったく問題はないですね。いま小学校の学童保育(育成室)の会長も立候補してやってるんですよ。だから土日は、パパ’Sの活動と地域活動でほぼ埋まっています。本当は小学校のPTA会長もやりたいところだけど会合が平日の昼間だから、これはどうかなぁ(笑)。
まあ、「仕事が忙しくて、子育てや地域活動ができない」というのは、苦しい言い訳だよね。仕事と子育てと地域活動、どれも大切な「役割」なんだから優劣はつけられないと思うし、子どもがいるからこその「チャンス」なんだから、「義務」と思わず、主体的に楽しんじゃえばいいんですよ。よく、土日は家でゴロゴロしてるお父さんの話を聞くけど、子育てや地域活動をすることで自分の気持ちもリフレッシュされるし、会社とは違うネットワークが出来たり、仕事のヒントもいっぱいあるんだよね、そこには。だから、ボクはぜんぜん負担に感じないよ。
■普通の会社員のお父さんは、会社の仕事に忙殺されて、なかなか地域活動をする時間がとれないのが現実では?
安藤さん:「会社の理解がない」というのは他力本願すぎるなぁ。会社や社会が変わるのを待つのではなく、闘って自分がパイオニアになればいい。つまり、ワークライフバランスや少子化の問題は、社会問題ではなく「自分問題」なんだよね。だから、子どもが産まれて子育てにコミットしたいのなら、住む場所や働き方を含め、お父さんは自分の中のOS(基本ソフト)を一度入れ替える必要があるね。
子育てってある意味シンドイ作業の連続だから古いののままだと、すぐフリーズしちゃう。サクサク楽しくこなすには、OS環境をヴァージョンアップしないとね。そうしないと家族にいつか強制終了されちゃうよ、きっと(笑)。
会社についても、そのことで、評価が悪くなるような会社なんて辞めちゃえばいいんだよ。子育てに父親がコミットすることの重要性を分からない会社なんて、この先、未来はないんじゃないかな。
■ご自身は、ワーク・ライフ・バランスを保つために具体的にどんな工夫をされてきましたか?
安藤さん:対会社作戦としてはまず、入社したその日に机に子どもの写真を飾って、「朝は毎日子どもを保育園に送ってから出社するので朝早い会議は無理。火、木は保育園のお迎えがあるので、夕方からの会議をいれないでください」と宣言してた。「子どもは未来のユーザーなんだから、子育てすることは会社の利益につながる」と理論武装することも大事。一方で、きちんと仕事の結果も出さないとね。「あいつが言うなら仕方ない」と思わせれば勝ちだよ。
■少子化の解消には、男性の意識改革こそが重要ですね。
安藤さん:ある時期、ボクらパパ‘s絵本プロジェクトの取材など仕事でかかわった女性たちが、ことごとく懐妊していった時期があるんだ。あんまり続くので、「パパ‘s子宝プロジェクト」と名前を変えようかと思ったくらいさ(笑)。なかには子どもが欲しくてもなかなかできなかった人もいたので、なんか「効力」でもあるのかなーと思ってた。そんなとき、「パパ’Sの活動を見ていると、あったかい気持ち、あー、産んでもいいんだという気持ちになる」と、ある女性に言われて。よく分からないけど、そういう気持ちになると硬さもとれて、心も体も開かれて、子どもができやすくなるっていうことがあるんじゃないかと思う。現代の女性は、メディアが振りまく、子育てに対する否定的な情報に萎縮しているだけという面もあるからね。
つまり、少子化解消に本当に必要なのは、「産んでいいよ」という家族や社会が醸し出す「あったかさ」なんじゃないかな。だからボクらの活動が、そんなちっぽけな福音になれば、それはそれでうれしいよ。
■企業に「男性が子育てをやることの」重要性を理解してもらうためには、どんな方法があると思われますか?
安藤さん:先日、青山の東京ウイメンズプラザで、大手広告代理店で育休を半年取った人と一緒に「男の子育て」というお題で講演をやっだんだ。で、その時、ある百貨店に勤務しているという男性に、「もうすぐ子どもが生まれるんで育休を取りたい。でも先に育休とった同僚が左遷になってしまい動揺してるが、どうすればいいか?」という質問を受けた。
僕はこう答えたよ。「あなたの人生だから僕は責任持てないけど、子どもが生まれ父親になるっていうのは『チャンス』。やらなかったあとで後悔して欲しくない。だから本当に子育てにコミットしたいのなら、会社がどうあれ堂々と育休取って楽しめばいい。それによって、会社で干されたって、家族はあなたのことを見捨てはしないと思う」とアドバイスしたよ。「育休取って左遷」ってマジか?と思うけど、そうした会社ってまだまだあるんだなあとも思った。でもそんな会社になんて未来ないし、いる必要ないよ。
だって、子育ての本質は、1.タイムマネジメント2.問題解決能力3.次世代育成。これ全部、仕事のスキルUPに繋がるんだよね。持論だけど、きちんと家族と向き合い主体的に子育てするお父さんは、仕事でもきっと輝くはずなんだ。つまり社員のワークライフバランス向上は、もはや企業の経営戦略なんだよ。それに気づいてない企業は必ず衰退していくと思う。だからこそ「変化を待つ」のではなく、自分問題として闘っていかないと。それが最終的には勤める企業のためなんだ、くらいの気概を持ってね。
子育てはつらいものだというイメージがあって確かにそういう局面もあるけど、ボクは総じて楽しいし、世界が広がったし、仕事にもいい影響を与えている。子育てを通じて、地に足のついた自分の生活と仕事がはじめてリンクした気がした。会社だけの狭い世界でぐるぐる回っていると分からない道をみつけ、いろいろな人に出会うことができたよ。
■夫に、上手に家事や子育てをやってもらうコツを教えてください。
安藤さん:夫婦で1回きちんと話し合うことだと思うな。「参加」や「協力」ではなく、夫が「主体的に」関わるようになるには本人の意識を変えるしかないんだから。家事・育児をやることの楽しさを、ポジティブに伝えることが大事だよね。例えば、たまにお父さんが絵本を読んだら、「娘が喜んでいたわよ」と、とにかく褒めること。決して他人と比較したりして、萎えさせさせちゃいけない。コツは「褒めること」と「感謝」。男なんて子どもと同じなんだから(笑)。
ボクの場合は、家事・育児をいかにクリエイティブに楽しめるかを考えている。例えば「皿洗い」。これはプロから聞いたんだけど、皿の裏って適当に洗うけど、実は結構汚れてる。そこで普通は終わりに裏からまず洗って最後に表を洗う。それって何かプロっぽいじゃないですか(笑)。それを奥さんに教えたりして自慢する(笑)。そうやってモチベーションを上げるんだよね。BGMも大事かな。皿洗いが捗る音楽ってあるんですよ(笑)。
あと、「靴磨き」も大好き。靴のサイズや汚れ具合で、子どもの成長や日々の「遊び度」がわかる。それに父親として「人に足元を見られるなよー」という気持ちを込めてね。ファッションセンスとしても、靴とシャツはいつもきれいなものを身に付けて欲しいと思うしね。週末に必ず鼻唄うたいながら靴磨きするボクを見て、子どもたちも靴磨きを真似するようになったよ。鼻唄まで真似してるのは、可笑しいけどね(笑)。
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「お父さんが楽しい人生を送ることが、少子化解消につながる」
■さて、ここで、今日の本題の、新プロジェクト、「パパ’s保育園プロジェクト」についてお聞かせくだい。
安藤さん:コンセプトは、「子育て2.0の世界を創り出す、父親たちによる自主管理型保育園」。
子どもにとって最善の保育環境を父親が自ら立案し、運営していく自主ビルドモデルの保育園を作ろうと思うんだ。保育の基本サービスは園側から提供するけど、運営ルールはもちろん、園舎のデザインや建材選び、食器・食材の選択、遊具・絵本のセレクト、遠足の行き先なんかは、保育士まかせにせず入園した子の父親たちが自分たちで企画・立案・実践していくんだ。また父親は送迎だけでなく、週のうち半日(最低6時間)を園の仕事に費やさなければならないという縛りをかけようと思ってるよ。あそび、絵本読み、寝かしつけ、掃除、料理、食器洗い、草むしりなど、なんでもいいから子どもたちのために園で平日働くんだ。「そんなこと会社が許してくれるはずがない」と言うなら、パパ全員でその企業に「団交」に行けばいい(笑)。どう?楽しそうでしょ?(笑)
また、自分の子どもだけ可愛がるのではなく、園や園児の家庭で起こるさまざまな問題に、父親全員で取り組み問題解決に至るまでを協力し合えるような画期的な保育園にしたいんだ。
例えば、「●●ちゃん家がこんなことで困っているんだって」という情報があれば、みんなでともに考え協力し、その問題を解決する。それは会社の仕事と同じくらいの価値があると思うんだよね。逆に子どもにとっても、お父さんが仕事以外のことに前のめりで取り組む姿勢を見せることは、いい影響を与えると思う。子どもにはそんなパパの姿は誇りだろうし、その汗は決して無駄にはならないはずだよ。
ボクらの保育園は、「子どもと一緒に、父親も育つ」。つまり、この園に子どもを通わせることで自然と「父親力」がパワーアップすることを目的にしたいんだ。
終わってみてボクも分かったんだけど、幼児期のコアな子育ての時間って、割とすぐ終わっちゃうんもの。だから保育園に行ける期間は、お父さんたちはもっともっとエキサイティングで面白い活動をして楽しんでほしい。子育てに主体的になれたパパがそうやって笑って過ごしていれば、奥さんや子どもにも笑顔は伝染すると思うし、地域との付き合いも活性化すると思うんだ。もっと大きな効果で言えば、「お父さんが楽しい人生を送ることが、少子化解消につながる」、とボクは思うんだよね。
■保育園プロジェクトは、昔ながらのご近所付き合いというか、リアルなつながりをとても重視していうように思いますが。
安藤さん:うん、リアルは大事だよ。ネット社会だから仕方ない部分もあるんだけれど、WEBだけのコミュニケーションは好きじゃないな。大人同士のメールによる情報交換だけでは、子どもたちには何も伝わらないし、地域は何も変わらないと思う。子どもたちを巻き込んだ、リアルなWEB2.0の世界。3.0とも言うけど、それが大事だと思うね。
具体的には、本当は誰でも「産みの親」だけじゃなく「育ての親」にもなれるはずで、自分は父親であると同時に地域の子どもの「叔父さん」でもあるんだ、という意識を持つことが大事なんだよ。絵本だって、よその子どもに読むと我が子と反応が全然違ったりして面白いんだよね。まあボクは、近所の男の子たちに妙に人気のある不良のおじさん、「寅さん」みたいなのが理想かな(笑)。
昔は、地域のシステムとしてご近所のつながりがあって子どもも社会に解放されていたんだけど、いまは家庭ごと引きこもってしまって、親も子もその中で窒息しそうな感じ。父親不在の家庭は顕著だよね。だから、そんな状態を自然に解消できるコミュニティがあれればいいと思うし、ボクらの保育園がそうなればいいと思っている。子育てサロンとか母親たちのためのコミュニティはあるけど、「父親向け」ってまだほとんどない。だから、作りたいんだよね。父親たちが考える理想の保育園をね。決まりきった「子どものための素晴らしい場所」ではなく、父親自身が異空間への旅立つための場所であってほしい。やっとそれが自分の中での輪郭がみえてきたところで、実現のためにいろいろ仕掛けようと思ってるよ。きっとパパ’sの二人も協力してくれると思う。究極的には、絵本の『すてきな三人ぐみ』の世界を実現できたらいいね、っていつも話してるからね。
すてきな三にんぐみ改訂版
■今後、子育てをどのように変えていきたいですか?
安藤さん:強い危機感があるね。まず父親たちが変わらなきゃと思う。引きこもりやニートとかも、父親が人生を楽しんでいる姿を子にみせておけば、そんな深刻にならないと思うけどね。
あと、奈良の長男放火事件。あれは子育ての最悪の結末だよね。最近の父親は子育てにも「勝組み・負組み」の思想を入れちゃってるから、かなりヤバイと思う。
学業成績を上げるためだけの勉強はほどほどにして、意識が出来上がる5歳から小学校低学年ぐらいまでの子どもには、いろいろと覚えてもらいたいね。
例えば、男の子たちにはぜひ「レディーファースト」を早いうちからすりこんでおきたいね。マナーを教えるだけでなく、「女性を大切にする気持ち」を学ばせたいんだ。ボクらの保育園のカリキュラムにしたいくらい。そうすれば、高校生くらいでデートで普通に女性をエスコートする男子が生まれるはずだし、20年後には、日本からセクハラ、痴漢、DVはなくなっているかもしれない。うちの息子は2000年生まれの6歳だけど、いままさにそれを仕込んでいるところ。これは、21世紀生まれの男にかけるロングプロジェクトなんだよね!
■最後に、ワーキングマザーへのメッセージをお聞かせください。
安藤さん:自分の世界を持っている人が好きだから専業主婦の人を奥さんに選ばなかったボクとしては、ワーキングママはいつも応援していきたい存在。そのためにボクやパパ’sで出来ることをこれからもやっていこうと思うよ。絵本プロジェクトや保育園プロジェクトを通して、世の男性たちや企業の固定概念を揺さぶり、家事や子育てに対して、パパたちを主体的にコミットさせることができれば、ママや子どもたちの笑顔を生むことになるだろうと思う。
でもね、ボクらは、「ヒント」しか提示できない。つまりは、ワークライフバランスや少子化を「自分問題」として捉えていこうよ、ということに尽きるね。
無理したり言い訳したりの家族や社会は成り立たないから、男女問わず、各々が自分や他人を程よく尊重しながら、生きやすい社会を自分達で創って次世代に遺していく努力をしていこうよ。諦めないで自分で動いてみる。それがきっと楽しいはずだし、「生きてる」ってことだとボクは思うな。
フランスは、子連れの人がいると、タクシーに優先して乗せる国。そういう風にならないと、少子化は止まらない。システムや法律ももちろん大事だけど、まずは個人の意識の変革が、いま必要なんじゃないかな。
■今日は、ありがとうございました!
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権威が大の苦手で、「絵本の読み聞かせの先生」などと紹介されると、とたんにひいてしまうという安藤さん。「パパ’s保育園プロジェクト」のワクワクする企ては、まだ始まったばかり。その熱いロックスピリッツで、日本の子育てをロックに変えていってほしい。(取材/常山あかね)