2008年5月26日の読売新聞では、「寝かしつけ方」についての様々な投稿が寄せられています。
さいたま市の公務員渡部有紀子さんは9ヶ月の長男が首がすわるまでの期間が特に苦労したそうです。「とにかく抱っこ。しかも歩かないとだめ。足が棒のようになり、自分もつらくて泣きたくなることもありました」。この言葉に共感する人もたくさんいるのではないでしょうか。
眠りに入るための儀式を習慣にしている家庭もあるそうです。札幌市の主婦伊藤真由美さんは、夕食を食べてから午後7時くらいに風呂からあがると、居間にある間接照明のスタンドライトしかつけない。「家の中を暗くし、『これから寝るんだぞ』というサインを送ります」。
家を暗くする、というのは眠りの前の習慣としていいのではと私自身の体験からも思いました。我が家の長女も寝かしつけが難しい子でした。抱っこして揺するうちにぐったりと力が抜けて熟睡。そうっとベッドにおろしても、最後、首の後ろから手を抜く時に泣き出してしまい、また抱き上げてねかしつけ直し、ということがえんえんと続くのです。腕の中でしか寝ないような状態に親である私もくたくたになりました。外を歩いたり、子守唄を歌うという正当派の手段から、テレビの砂嵐を見せると寝るというあまり根拠のなさそうなものまでいろいろ試しました。電話の育児相談にやっとつながって悩みを打ち明けると、「4歳くらいまでにはどのお子さんも寝るようになりますよ」と助言されて、4年もこの状態が続くのかとがっかりしたこともありました。
小児科の健診があった日曜日、このことを相談すると、「夜9時になったら、家中すべてのあかりを消して寝てください。どこか違う部屋でテレビがついていたりしないように。お母さんも一緒に寝てしまってください。」と言われました。娘は9時にきちんと寝付いたことなどなかったので、半信半疑でしたが、その日、夫も私も9時に家中のあかりを消し、一緒に布団に入りました。すると、素直に寝入ったのです。暗闇の中で夫と顔を見合わせたことを覚えています。その後も刺激で起こしてはいけないので、大人もまだ眠くなくやりたいこともいっぱいあったのですが、寝ました。
その後、次女、三女では寝かしつけに苦労したことがほとんどありません。子供が寝付く時間は大人にとっては早過ぎますし、子供が寝た後しかやれないこともたくさんあります。それでも、違う部屋では活動している、寝た後に何かやっていそう、こんなことが子供が安心して眠りにつくのには妨げとなってしまっていることもあるのかもしれません。問題のないところはそれで大丈夫だと思うのですが、もし、寝かしつけでとても大変な思いをしている方がいらっしゃったら、9時にはすべての活動をやめて一緒に寝てしまう、こんな方法も試してみる価値があると思います。我が家はたまたま初日からうまくいきましたが、初日はだめでも、数日続けるうちにうまくいくようになることも多いそうです。そして、それ以外にもよい方法がありましたら、ぜひコメントお寄せ下さい。
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