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最近、「マタニティーマーク」という言葉を耳にすることが多くなりました。東京都の練馬区でも、母子健康手帳の交付に手続き訪れた妊婦に「マタニテティマークストラップ」を配布するなど、妊婦に配慮を促す動きは広まりつつあるようです。
そこで、今日は、現在育児休業中という、山口理恵さんに、「マタニティーマーク」についての投稿をいただきましたのでご紹介します。みなさんも、マタニティーマークをつけている人を見かけたら、ぜひ「配慮を示し」てあげてください!!
 
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「マタニティマーク」というものをご存知でしょうか。これは、
・妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくする。
・交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進する。
という目的のために、厚生労働省が昨年定めたものです。


首都圏では、鉄道会社各社がチェーン付きの「マタニティマーク」を駅で無料配布していることもあり、街で見かけることも少なくないのではないでしょうか。
それでは、このマタニティマークにはどの程度の「効果」があるのでしょうか。
無料配布が始まった昨年8月、妊娠初期だった私は早速マタニティマークをもらい、それから半年間、鞄につけて電車通勤をしていました。そのときの体験から言うと、あまり大きくはない、というのが本当のところです。
行きは、始発電車を利用し座って通勤していました。ですので、「配慮を示し」ていただきたかったのは、帰宅時の電車です。一日仕事をした後で疲れていて、家に帰ったら食事も作らなければならないのだから、できることなら座りたい、というのは切実な願いです。
しかし、夕方6時台の電車は、結構混雑しています。まず、座席の前までなかなかたどり着けません。たとえ座席の前に立つことが出来たとしても、この時間に座っている人というのは、ぐっすり寝ているか、集中して本を読んだり新聞を読んだりしているかで、自分の目の前に立っている人に目をやる、ということをまずしません。なので、せっかくのマタニティマークも目に留まりません。このマークを目にして、または、私のお腹を見て席を譲っていただいたことは、週に1回くらいだったでしょうか。
では、マタニティマークの効果をもっと高めるにはどうすればよいのでしょうか。周囲の人がもっと気がつきやすいように、【マークの機能を増強する】(たとえば、もっと巨大にするとか、「お腹に赤ちゃんがいます」と音声が流れるとか・・・)という方向性もありますが、それよりは、やはり、【多くの人がもっと周囲に目配りをするようになる】ほうがいいなあと私は思うのですが、なかなか即効性のある方法はないように思います。
かくいう私自身、妊娠前は通勤時には寝ていたり本を読んでいたりで、自分の前に立っている人に気を配ったことがあったかというと、ない、というのが正直なところです。でも、かつての私のような人でも、マークを始終見かけていれば意識も変わってくるかもしれません。マタニティマークをきっかけに、妊婦さんへの配慮の気持ちを持つ人が増えるといいなあと思います。