働く親を持つ子ども達にとって、自分の家の次に、大切な放課後の居場所「学童保育」。さまざまな教育改革の波に押され、この場所も変わらざるをえなくなってきています。
引用元:「スーパーニュースアンカー」8月20日放送のニュース記事より
「国が進めるプランのウラで“学童保育”が危機に」
共働き家庭の増加により、待機児童の増加、指導員不足、施設の確保などが問題になってきました。そんな中、国は「放課後子ども教室」を開始することを決定。すべての児童が放課後、安全に過ごせるようにと始められた『放課後子ども教室』ですが、自治体によっては予算削減のため、「放課後子ども教室」と「学童保育」を吸収させようとするところも出てきました。その結果、学童保育そのものの存在が危機にさらされることになったのです。
奈良女子大学大学院・人間文化研究科・住環境学専攻の松本歩子さんは、「「学童保育」は生活の場、「放課後子ども教室」は遊び、交流の場が目的。全く目的の違うものがひとつになってしまうことで、学童保育で保障されていた生活の場がなくなってしまう恐れがある。」と、おっしゃっています。
「放課後子ども教室」には、学童保育の子どもも参加できます。参加は無料、指導員はおらず、代わりに地域のボランティアの人が無料で行っています。しかし、活動内容やルールは曖昧で地域によって取り組み方に差があるのが現状。
また、引用元の記事にもあるように、これまで問題なく活動できた「学童保育」の取り組みが「放課後子ども教室」とひとつになることで、規制が設けられ、活動できなくなってしまった例もあります。
そもそも指導員が足りないからボランティアに頼る、場所がないから学校の空き教室を借りるという発想に問題があるのではないでしょうか?予算削減のためとはいえ、子どもの安全、教育のために使うお金まで削る必要があるのでしょうか?無駄にお金を使っている部分は、他にたくさんあるはずなのに・・・。
ある一人の保護者が言った言葉、「子どもはペットじゃないんで、安全な檻に閉じ込めておいて、時間が過ぎれば渡して終わりというのではない(〜後略)」。まさに今の日本の教育そのものを言い表している言葉だと思いました。
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