見ましたか?柔道の谷選手の銅メダル!
実は今まで優等生的な発言とかマスコミ向けの対応から、私はあまり谷選手が好きではありませんでした。でも、今回負けたときのコメントや表情から、初めて優等生であり続ける彼女の並外れた強さを感じて、いっぺんに好きになってしまいました。
谷選手のことは本当はいっぱい書きたいのだけど、それは置いといて、今回どうしても書きたかったのは、谷選手と子連れオリンピックのことです。
8月11日付けのニュースで、応援に北京入りしていた谷選手の息子(2歳)が、試合直前ウィルス性の感染症?にかかり、高熱を出して市内の病院に緊急入院中であること、試合直後に彼女はそれを知らされ、会見でもなるべく早く帰国したいと彼女は言っていることが、報じられました。
読売新聞記事
このことについて、掲示板等では「子連れで北京に行ったのが非常識」とか、「母の自覚なし」とか批判の嵐で、私はちょっとびっくりしました。
オリンピックという舞台に子どもを連れて行ったことが一体どのように非常識なのでしょうか?
批判の論点は大きく2つあるようです。
1つは環境が悪く、治安も悪い北京に子どもを連れて行く非常識。もう1つは、オリンピックという真剣勝負の場に子どもを連れて行く非常識。
1つ目の環境と治安の問題については、確かに不安がゼロではないと思います。とはいえ、1歳未満の乳児でさえバンバン海外旅行に出かけている現在。「ハワイは大丈夫だけど、北京はダメ。」「パリならいいけど、北京はダメ。」というのでしょうか。
(話はちょっとずれますが、最近のマスコミの「中国は全部汚染されている」的な報道はちょっとどうかなと思います)
だいたい、子どもはすぐ熱を出します。大事なイベントの時や旅行の直前に限って子どもが熱を出すのは、子育て中の人ならだれでも「あるある」という話。小さい子どもを空気の悪い北京に連れて行ったから、ほらみろ病気になったじゃないか… という批判は、北京にも子育てにも、あまりに無知で悪意に満ちたものだと思います。
また、試合終了まで病気のことは知らされなかったということですから、選手としての谷選手を守るために万全の体制が敷かれた上での子連れオリンピックだったことが、このことからもわかりますよね。
もう1つの批判は… 次の日男子柔道 内柴選手が金メダルをとってはっきりさせてくれましたよね。勝った直後にスタンドの息子に向かって絶叫していた姿に感動した人も多いはず。谷選手が金メダルじゃなかったから?その結果から、子どもをオリンピックに連れて行くことが「甘い」と批判されるのだとしたら、あんまりです。
勝負にも、子育てにもパーフェクトでなければ批判される… 戦う母に世間は厳しすぎます。
今こそ私は言いたいです。
「がんばれ谷選手!負けるな谷選手!」