昔懐かしいラムネ。駄菓子屋の店先で、よく男の子たちが飲んでいました。今から30年以上前の光景です。
パーンと上から押し込むと栓をしていたビー玉が中に落ちてシュワッと炭酸があふれます。その雰囲気がカッコよく見えました。
そんなラムネですが、いまはスーパーに売られています。我が家でも、先日見つけて買って帰り、開ける瞬間を楽しんだり、ビー玉を引っ掛けて飲む構造に感心したりして、ラムネを中心にちょっとした団らんのひとときを過ごしました。
ramune01.jpgさて、翌日。私はその瓶の処分のために分別が必要だと気づきました。
昔のラムネ瓶は全体がガラスでできていましたが、今のものは口の部分がプラスチックでできています。口の部分をガラスの本体から外さなくてはなりません。
まずは、ひねってみました。ところが、ねじ開けるようにはなっておらず、動きません。
次に、ペットボトルのキャップリングを外す要領で分別用のハサミ状器具を使ってトライ。しばらく悪戦苦闘しましたが、プラスチックに厚みがあってなかなか思うように切れません。手が痛くなって結局その方法はあきらめました。
ラベルに何か書いてないかな・・・・・・と探してみましたがヒントは見つかりません。
いまどき分別に配慮がないなんて、どういうこと?どう処分しろというの?とだんだんいらいらしてきます。
メーカーのウェブサイトを見てみたのですが、そこでも何も情報が得られなかったので、問い合わせフォームから問い合わせてみることにしました。
1日経ってメーカーから届いた回答のメールには、このようなことが書いてありました。


・誤飲防止のため、子どもが簡単に取り出せない方式を採用している
・分別の際はプラスチック部分をお湯やガスコンロで温めてからペンチなどで引き抜くと外れる
なるほど、そういうことだったのですね。
確かに、口のプラスチックが簡単に外れたら、ビー玉誤飲の危険があります。本来の開け方を知らない子どもが、プラスチック部分を外して飲料を飲もうとし、ビー玉を飲んでしまうかもしれません。「環境」と「安全」、どっちをとるかといえば当然「安全」です。聞いてみて納得。
ramune02.jpg納得、はしたのですが、問い合わせなければわからないのは不親切です。分別については商品への記載が必要ではないでしょうか。でも、わざわざ熱して外すとわかっていたら買わなかったな・・・というのが正直な気持ちです。
そもそも、中身の飲料はペットボトルのサイダーなどと同じようなものなので、あえて「ラムネ」という形を選ぶ必要はない、とも言えます。しかし、今回自分がラムネを買った理由を考えてみると、ただ炭酸飲料が飲みたかったというよりも「子どもにラムネ瓶の仕組みを見せたかった」という部分が意外と大きいことに気がつきました。
便利なものが当たり前に身の回りにあって、ものの仕組みを考える機会が少ない今の世の中で、炭酸ガスがビー玉を押し上げて栓をするラムネ瓶は、仕組みを意識させる貴重な存在です。ぜひとも、「環境」も「安全」もクリアして、この瓶を残していってほしいなと願っています。