HotmailやYahoo!、Gmailなど、無料のWebメールサービスでアカウント情報が大量に流出しました。
今回の情報流出は各社のセキュリティの問題ではなく、「フィッシング詐欺」によるものと説明、ユーザにはパスワードなどを変更することを勧めています。
フィッシング詐欺とは、メールやサイトから偽のサイトに誘導し、そこでユーザIDやパスワード、クレジットカード番号などを盗み取る犯罪です。
AC_000002.jpgフィッシング詐欺を防ぐには、

  • PCのセキュリティ対策
  • 怪しい添付ファイルは開かない
  • 不審なURLはクリックしない

など、個人が必要なセキュリティ設定を行い、常に注意を払うしかありません。
銀行やオンラインショッピングなど、いつも使っているサイトでも何かおかしいなと感じたら、URLを再確認するなど、自分のデータを入力する前に注意を払うことが必要です。
そして、もし「ひっかかったかな?」と思ったら、パスワードを変更する、またはアカウントを削除するのも有効です。
各社はパスワードの変更を強く勧めていますが、ここでパスワードについて考えてみましょう。みなさんはどのようなパスワードを設定していますか?


今回流出した情報のパスワードをWebセキュリティ企業のAcunetixが解析した結果、アルファベット小文字のみ、数字のみのパスワードを使用していた人が50%を超えていたようです。

参考:大半のユーザーが安易なパスワードを利用、流出情報を分析(ITmedia News)

アルファベットの小文字は全部で26文字、数字は10個です。
例えばパスワードの文字数が8文字だったとしても、全ての組み合わせの文字列、数字の並びを試すこと(これをパスワード解析の方法で”総当り攻撃(ブルーフォースアタック)”といいます)は、コンピュータにやらせれば何の苦労もないことなのです。
ですから、特に重要なIDのパスワードには、

  • パスワードを長くする
  • 大文字小文字数字を混ぜる
  • 記号を含める

といった対策が必要です。
また、いろいろなサイトで同じパスワードを使わないことも重要です。
そして、せっかく用意した複雑なパスワードも、パソコンに覚えさせてしまっては意味がありません。
“ブラウザで保存”はしないで下さいね。