暑い夏が終り、やっと一日が過ごしやすい季節となってきました。
食欲の秋、自然の実りに感謝しながら、四季折々の味覚をいただける。
こんな時、「あー、日本人に生まれて良かったな」と思います。
しかし、偽装問題やこんにゃくゼリーによる幼児の死亡事故なども跡を絶たず何とかならないのかと気を揉む毎日でもあります。
田舎に住む私は、近くにある農産物直売所を時々利用します。
ただ、そこだけでは、買いたいものが全て揃わないので、スーパーなどにも行きます。


農産物直売所を利用する理由は、何といっても旬のものを安くいただける。
また、生産者の名前や連絡先が書いてあって、流通経路がはっきりしていることです。
何かあっても、話が直接できます。商品の種類は、豊富ではないかもしれませんが、商品に対する生産者の方の思いや、意気込みを感じる時もあります。
こちらとしても、地産地消の思いがあるものですから、どうか安全・安心なものを作ってくださいよと願わずにはいられません。
スーパーでも、最近は、産直を意識した商品が多くはなっていますが、流通経路がわかりにくい商品もあります。
そうすると、何かあった場合に、責任がどこにあるのか不明確になってしまう可能性も出てくるかと思います。商品に対する意気込みも感じ取りにくくなってしまいますしね。
テレビで偽装問題のニュースを見たときには、流通経路の複雑さにため息が出たほどです。
私が子供のころは、対面販売がまだ多い時代でした。
母に手を引かれて、肉は肉屋さん、魚は魚屋さん、野菜・果物は八百屋さんへ。その時、母が、直接、お店の人と、「今日はなにがおいしいの」と会話をしながら買い物をしていた記憶があります。
今、思えば、毎日の生活の中で、買い物を通して、四季を感じ、味覚・感覚を磨いていたのかなと。
時代は流れ、生活スタイルが変わり、便利な世の中になったので、昔の様にというのは無理かと思いますが、特に食に関しては、口に入るものですから、シンプルでわかりやすい流通経路であってほしいなと思います。