私は、パソコンを仕事道具にしているためか、
慢性的な肩こり、首の痛み、そして腰痛に悩まされています。
そんな私の楽しみは、整体やスポーツマッサージなどを受けに行くこと。
大抵の場合、「癒された?」と満足してお店を後にできるのですが、
つい先日、こんな経験をしました。
それは、ある整体院でのことです。
その整体院を知ったのは、ポストにチラシが入っていたから。
『初回のみ40分2300円』と記載されており、施術方法も良さそうだったので、
試しに新しいところに行ってみよう・・・と、予約を入れて出かけました。
到着して、受付で必要事項を記載し、簡単な口頭質問に応えます。
料金については特に言われなかったので、
「初回なので、40分のコースで、2300円ですよね?」と確認をし、
「はい、そうですよ」とお返事をもらうことも忘れなかった私。
その後の施術そのものは気持ちが良く、40分間満喫したのですが、
いざ会計というときになって、びっくりしました。
「初回の2300円と、次の回の前払い金として5000円。
合計で7300円いただきます。」
と言われたのです。
お財布から3000円を取り出しかけていた私は、一瞬、硬直。
そして、かろうじて質問しました。
「7300円ってどうしてですか?」
「ですから、あなたは体が非常に悪いから、続けて来ていただく必要があるのです。
10回の回数券があるので、その前払金として、5000円を頂くシステムなんですよ。
10回来ないと効果は出ませんから、10回来てください。
そして回数券のほうがが安いので、支払ってください。」
と、平気な顔をして続ける受付。日本語が直接的なのは、中国の方だったからですが、
それでも「何を言ってるの?」と唖然としてしまいました。
「いや、私は10回続けてくるとは言っていないし、回数券を買うつもりもない。
そういうシステムであることは、最初に言うべきことでしょう?」
と私が食い下がると、相変わらず平然と言います。
「体を診てからでないと、分からないんですよ。あなたは本当に悪いよ。
他の人は、同じことを言っても、文句を言わないで支払いました。
あなたは体を治したくないの?」
やはり納得の行かない私は、
・次に来るかどうかは自分が決めることで、支払う義務はないこと
・初回は2300円であると最初に確認した時に、システムの話をしないのはおかしいと思うこと
などを、ひたすら話し、しぶしぶながら納得してもらいました。
家に帰ってチラシを読み返しましたが、
料金システムについて説明している箇所はどこにもありません。
書いていないということも問題なのでしょうが、
施術の内容と一緒に、施術の回数や料金についても説明するべき。
何の説明もなく、突然「7300円を支払え」というのは、本当におかしいと思いました。
この整体院には、もう2度と行かないぞ、というのが正直な感想です。
「体が悪い。10回続けないと治らない」という言い方も、
実は法律的にも非常に問題だと思うのですが、
そう言われたら「そうか、そうなんだ」と、その場で納得してしまいそうになりますよね。
でも、言われるままに支払うのは、やっぱりおかしい。
みなさんも、もし同じような経験をされたら、毅然とした態度で対応されることをお勧めします。
そして、これは整体などに限りませんが、料金体系やシステムについて、
特に記述や説明がなかったら、必ず事前に確認しましょう。
私も、ますます気をつけなければと思っています。(文/稲村えり子)