ある日、あなたのもとにこんなメールが…。それはこんな内容のものでした。
「このたび、弊社が運営するネットショッピングサイトにてカード番号が流出した可能性が
あることが判明しました。
現在までのところお客様から不正利用されたとの連絡はございませんが、
念のためカード利用明細をご確認いただきますようお願い申し上げます。」
一瞬、不安をあおってURLをクリックさせる詐欺メールの類かと思ったものの、
発信元を見るとたしかに以前購入したことのあるネットショップからのメールでした。
えっ、まさか?
さて、こんなとき、あなたならどうしますか?


先頃、またしてもネットショップサイトからクレジットカード番号が流出したことが
発覚しました。今回は某企業が自営する、通販大手サイトによるものです。
日頃、クレジットカードの扱いには細心の注意を払っているという方が多いかと思います。
かくいう私もその一人。ネットショップを利用するにしても、まずは信用できるサイトか
どうかを確かめ、さらに購入初回は代金引換にして様子をみるなど、自分なりの防衛策はとっているつもりです。
ですが、前述の件は業界でも名の知られた通販大手サイトによるもの。
さらにクレジットカード番号流出についてはサイト側の不注意ともいえ、
消費者がいくら自衛策を講じても防ぎきれるものではありません。
「ネットショップを利用するときにはクレジットカードは絶対使わない。
代金引換かコンビニ支払いにする」という方もいらっしゃるでしょう。それもまた一案。
とはいえ、クレジットカード利用による便利さはやっぱり捨てがたいものです。
代金引換の場合、必ず宅配業者と顔を合わせ代金を手渡ししなければなりません。
赤ちゃんのいるご家庭なら、赤ちゃんがようやっと眠ってくれたと思った瞬間に
呼び鈴を鳴らされるのは正直いって迷惑なものです。実際、宅配業者が来ても
呼び鈴を鳴らさず、荷物はできる限り宅配ボックスに置いてもらうようにしている
家庭も多いと聞きます。
コンビニ支払いにしても同様です。介護の必要な方と同居していて、近所のコンビニに
行くのすらままならないというご家庭も多々あるはず。
一概にネットショップ利用時にはクレジットカードを使うな、とは言えないですよね。
不正利用されていないか利用明細をまめにチェックするように、とはよく言われること
ですが、そう毎日チェックするるわけにもいきません。
第一「もしかして今日にも不正利用されてたりして…」と不安を抱えながら過ごすのは
精神衛生上もよくありませんよね。
今回のようなケースでは、やはりクレジットカード再発行の手続きをとり、
番号を変えてもらった方がよいのではないでしょうか。手続き中、クレジットカードが
しばらく使えなくなるなど不都合はありますが、心配しながら生活するよりはよっぽどまし。
消費者は自分のできる範囲の中でよいから自衛策を考えること。
巷のニュースに耳を傾け、今世の中で起きていることを知っておくだけでも自衛策の
1つとなるでしょう。
そして何よりネットショップ運営者には、これまで以上に注意と責任を持って、
ショップ運営に力を注いでもらいたいものです。