kabu4.jpgみなさま、今年もよろしくお願いします。
年初早々マネーの話といえば、ちょっと暗い我が家です。
今は100年に1度の不況だそうです。
わらしべ(わら)に結んだトンボを、ミカンに交換し、ミカンを反物に交換し… と物々交換で長者になった昔話の「わらしべ長者」のように、
小さな株でもうけたお金でだんだん大きな株を買っていって、株式わらしべ長者を目指していた私としては、この不況のおかげで元手の「わら&トンボ」のトンボを吹き飛ばされてしまいました。
要するに見事な元本割れ。
手に残っているのは「わら」だけって感じです。
いやいや、「溺れる者はわらをもつかむ」のだから、この「わら」しっかりつかんで離さないぞ! …が、2009年のマネーの抱負です。
というのは冗談ですが、真面目に話す気持ちにもなれないような状態というのも事実です。


この正月にじっくり考えました。
今の経済状況はやっぱりおかしいと。
サブプライムローンだの、ビッグ3の経営不振だののツケをだれかが払わなければいけないのはわかります。でも、あのバブル崩壊を乗り越え、地道に堅実に実績を重ねてきた日本の多くの企業はこの状況にあって、もっと評価されていいのではないでしょうか。
「外国人投資家がみーんな引き上げてしまったから、株価が下落しても仕方ないのだよ」
って言うけれど、株はゲームじゃないでしょう?
そう、この会社はイイ! 見込みがある! もっとがんばってもらいたい! 
そんな気持ちで心の底から応援したい企業に投資するのが、株式投資の本来のあり方のはずです。
良い企業を応援することが、ひいては日本経済の発展にもつながるわけです。
思い起こせば、子どもが生まれて仕事から遠ざかり、もっと社会とつながりたいという気持ちが、私の株式投資の始まりでした。
株式投資をすることで、企業や社会への見方が大きく変わりました。株価の上下だけでなく、企業のあり方も考えるようになりました。
目指すは「わらしべ長者」ではなく、「花さかじいさん」だったはずなのです。
良いと思うことを無心にやることが、結果につながってこそ投資の醍醐味が味わえるというものでしょう。
2009年こそ初心に戻って、日本の経済、社会の発展に貢献してくれそうな企業を探し、ババーンと出資しようではありませんか!
手元には「わら」1本分の資金しかありませんけどね。