「この棚の商品、3点で○○○円!」につい引き寄せられてしまいました。2点はちょうど欲しかったものがあり、即決。3点目は悩んだ末、久しく食べていないレトルトカレーにしてみました。
普段、なるべく自分で素材から選び、調理することを大切にしていますが、ばたばたと忙しい時にもしかして役にたつかもと思ったのです。
果たして、年末。仕事納めも例年より早くばたばたしていて、私のお昼は冷やご飯しかない!という局面が到来。お湯をわかし始め、早速開封しました。でもパッケージから出てきたのは想像していたパックと違います。
なんとお湯を沸かす必要はありませんでした。電子レンジでそのまま温めるパッケージに変わっていたのです。それならばお皿に載せなくちゃ、と思ったら、開封した箱をそのまま使ってよいと書かれていました。箱自体は熱くならないし、洗い物も増えないのでこれはなかなかグッドでした。この食べる人の身になった工夫に気をよくしたせいか以前より味もよくなっているように感じました。後でサイトを調べたところ、健康を考えて油脂は減らし、野菜はたっぷりと使用。そのことによって自然なおいしさにするリニューアルを行ったと記載してあり、なるほどと思いました。
以前と同じように見えていたのに、使いやすさや食の安全性を高めるなど、より消費者が喜ぶように進化している。そのことがとてもうれしく、だからこそ40年ブランドが続いているのだろうと思いました。
加工食品は、消費者が自分の目で素材を確かめることはできません。その会社がよいものを使い、きちんとしたものを作っていると信じて購入しているわけです。「原材料名」を見るのが好きな私は、つい店頭で読み込んでしまっています。同じ商品ジャンルでも、添加物の種類が多いもの、少ないもの、全くないものとかなり差があることがわかって驚くこともしばしばです。添加物を入れる理由はさまざまにあると思いますが、できることならより少ないものを選択したいという消費者の動きは確実にあると思います。加工食品の便利さ、おいしさをいかしながら、消費者のそういう気持ちに応える商品がもっとでてきて欲しいと思います。
2008年は食品偽装が数多く表に出た年でもありました。私の大好きなお菓子もこの問題が発覚しとてもがっかりしましたが、もうきちんとなったことだろうと先日久しぶりに購入。ちょうど、よくいらっしゃる方がみえたので他のものと一緒に菓子鉢にいれました。以前なら一番人気のそのお菓子は、最後まで触れられもしませんでした。一度失った信頼は、なかなか戻らないことを実感しました。
いつも消費者のことを考え、消費者が望むものを消費者も気がつかないうちに実現していく。長く続いているブランドはみんなこんな努力を重ねた結果、今も愛されているのでしょう。
厳しい経済環境が予想される2009年。利益をあげるためには、今以上に厳しい企業努力が必要となります。消費者はすべての情報を手にいれられるわけではありませんが、最終的には消費者のことを考えていることが商品を通じて伝わってくる企業が生き残っていくように感じています。私も今まで以上にシビアになった目で商品の価値をじっくり見ながら消費生活をしていきたいと思います。