アメリカの友人が家に遊びに着た時、我が家の娘達のパジャマが綿100%であることに驚いていました。綿100%は燃えやすいということで、火災時や火傷予防の観点から、その当時アメリカでは禁止されていたそうです。
しかし、綿100%をという消費者の希望も反映され、現在は、使用される素材は、耐火テストをパスしたもの、もしくは規定サイズで身体に『ぴったりフィット』するものと変更になりました。
パジャマというとゆったりした大きさのイメージがあったのですが、最近GAPで買ったパジャマはぴたっとしています。
ひらひらしたデザインであればそれだけ火がつく可能性は高くなってしまうと思うので、なるほどと思いました。
日本の企業も、子供の安全な衣服について考え始めてきたようです。ナルミヤでは、「子供用ネックレスはわざとちぎれやすくする」など新商品ごとに安全確保指針を作成していく方針だそうです。(2008年5月26日日本経済新聞)
首のまわりは、窒息などの重大な事故に結びつきやすいので、留意してもらえると親としても安心です。
「トレーナーのフードが、ジャングルジムのパイプにひっかかって、首をつった状態になった」
「パーカーのひもが、他人のかばんの金具にひっかかって首がしまった」
など日本でも、ぞっとするような事例が報告されています。
子供の衣服について、アメリカの「US Consumer Product Safety Commision=米国消費者製品安全委員会」という中央政府機関が定めているような厳しいきまりは日本には今のところないようですが、子供は思わぬ動きをしてひやりとさせられることが多いもの。子供の安全に留意していくメーカーの動きは親としても歓迎し、その動きが大きくなるよう、見守っていきたいです。(文/和田理恵)
アメリカのパジャマ規約原文出典↓
http://www.cpsc.gov/businfo/regsumsleepwear.pdf
日本の子供の衣服事故出典(読売オンライン)↓
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20070711ok01.htm