待ちに待ったお正月。子供達はおじいちゃん、おばあちゃん、親戚などからたくさんのお年玉をもらってホクホクでしょうか。すぐに使ってしまう子、しっかり貯金する子・・・子供によってお金の使い方も様々です。
我が家では、毎年子供のお年玉はいったん親が預かります。子供にずっと持たせていると、何に使ってしまうかわからない・・・また、使い方もしっかり教えていないので、お金についてきちんと教えてから持たせたいという気持ちもありました。去年までは周りには田んぼしかないような田舎にいたので、お金を持っていても使いようがない。いつかはと思いつつ金銭教育はしっかりと行っていませんでした。
ところが、この春東京に引越しをして環境は激変。周りにはコンビニエンスストア、ファーストフード、レジャー施設・・・子供にとっては夢のような立地条件です。お金を持ってさえいれば何でも手に入ってしまう。学校のお友達は、遊ぶときでもお金を持っていることが多いそうです。しかも小学生にしては結構な大金。そしてお店に行ってプリクラをとったりキャラクターグッズを買ったり・・・という遊び方をしているとか。携帯、ゲームもかなりのお子さんが持っています。まさに現代社会の便利さを余すところなく享受している・・・とでもいいましょうか。野山を駆け回っていたわが子たちには、180度違う環境です。


子供へのお金の与え方はそれぞれのご家庭の方針なので、他人がとやかく言うことではありません。しかし、我が家の場合はまだまだお金とは何か・・・を教える前にいきなりこんな刺激的な環境に子供を放り込んでしまったので大変です。いきなり子供に車を運転させるようなものです。よくわかってもいないのにちょっとでかければお金が使えてしまう恐ろしさ。この魔法の紙切れで、好きなものが何でも手に入る。この紙切れがないとお友達についていけない。お友達に仲間はずれにされるのが怖いからお金が欲しい・・・。なんとも危険な思考回路。少し不便だと諦めてしまう、何でも与えられる事に慣れてしまって来ている・・・。そのうち携帯やゲームが欲しいと言い出す気がします。
自分が今まで後回しにしてきた金銭教育。ここにきて何でもっと早く始めなかったのか・・・と後悔しています。当たり前のようにもらうお小遣い・・・そのお金はいったいどこから来るのか。お父さんやお母さんが家族のために一生懸命働いた労働の対価として受け取ったとても貴重なお金。それがわかっていれば、無駄な使い方はできないはずです。
危なっかしいから渡さない・・・のではなく、しっかり教えて子供を信じて渡す・・・という事が大切なのだとつくづく思います。きちんと計画的に使える子なのか、まだまだ使い方がわかっていない子なのか、しっかり見極めてお金を持たせる。年齢でいくらではなくて、その子がしっかり使えると確認できた時からお小遣い制をスタートさせる・・・。
働いたからこそ手にできるものだという事をわからせるためには、積極的にお手伝いをさせてお駄賃として渡すのもいいのかもしれません。
そして何より一番大切なのは、よそと比べて自分の家がどうこう言わないこと。よそのおうちがたくさんお小遣いをもらっていようが、何でも好きなものを買ってもらっていようが、うちはうち。我が家の教育方針をしっかり伝えておく事が、金銭教育を成功させる秘訣では・・・と思います。えらそうに書いていますが、我が家もまだまだこれからスタートするところです。失敗を教訓にしてまずはお年玉の使い道から、少しずつやっていこうと思います。