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新米の季節になりました。柔らかくてつやつやした新米は、それだけでたくさん食べられてしまうほどおいしいものですが、我が家はあと少し我慢です。というのは、我が家は新潟のお米を年間契約で買っているのです。東京近郊の産地からとれた新米が店頭に並ぶようになっても新潟のお米はまだ収穫していず、去年のお米が届きます。もちろん予約していたお米を楽しみに待っているのには、それなりの理由があります。
 


なんといってもおいしい!そして、なるべく農薬を使わず、手間をかけて育てて下さっているのもポイント。どうしてわかるかというと、草取りに行った時に、雑草と格闘している姿を目の当たりにしたからです。
違う年でしたが、田植えに行ったこともあります。まだ幼稚園児だった長女がおしりから田に落ち、ずぶずぶーと三十センチも沈み込んでいったことも今となってはいい思い出です。産地に行けば、作っている方と知り合い、お話しをするようになります。家でご飯を食べる時も、あのお米なんだよね!と親しみがわきます。
PTAの広報誌取材のために、学校給食に出している無農薬の畑の見学に行ったこともあります。そこで出会った作り手の方が「畑は持っていって見せるわけにはいかない」とおっしゃいましたが、ふかふかで栄養たっぷりの土、容赦ない虫との闘いなど、確かに実際に触れてわかったことがたくさんありました。
一連の事故米の報道では、流通経路のあまりの複雑さに驚きました。食べ物が私たちの手に届くためには流通の方の存在が欠かせませんが、たくさんの人の手を渡るということは、それぞれの人が利益を得ているということでもあります。事故米でなくともこのような流れで生産物が渡ってきているのであれば、汗を流して生産している方々が努力に見合う対価を得られているのか気にかかります。作り手と食べる人がお互いにつながろうとする、顔の見える関係になろうとする、その中で適切な流通の方に手伝っていただく。その価格は必ずしも安いものではないかもしれないけれど、消費者にとっては手が届き、生産者にとっては苦労に見合う誇りの持てる金額である。そういったことで、この国の食を守っていくことがこれから世界的に食糧が不足していく中で大切なのではないかと感じています。
文中紹介のお米
JAささかみ
無農薬野菜
おかげさま農場
上記畑の産地見学受付
はにーびー