雇用情勢の悪化、雇用スタイルの多様化など、雇用環境が日々変化しています。
私は現在個人事業主としてフリーランスで働いており、根本的にこのワークスタイルを変えるつもりはありません。とはいえ、雇用情勢次第で働き方、仕事のやり方を柔軟にみつめ直さなければ、フリーランスとしての仕事のオファーはなくなるでしょう。
私は大学卒業後に正社員として会社勤務をしていました。30歳を過ぎ、組織で働くことになじめない自分の性格を知り、また、管理職として働くことに意義を見出せなかったことが理由で、現在のワークスタイルを選択しました。
フリーランスとして独り立ちするのは簡単ではありません。仕事のスキルの向上に努めるのみならず、仕事を取り巻く環境や雇用情勢にも敏感であることが要求されます。正社員、非正社員の立場や取り扱われ方が変化する昨今、フリーランスの立場はさらに不安定だからです。


ワークスタイルを決めるには、人それぞれ理由があると思います。安定的な所得確保のために正社員として働きたい人、ほかにやりたいことがあって時間の融通のつく働き方を望む人、子育てとの両立のためにSOHOを選ぶ人、さまざまです。
自分がどんなワークスタイルを望むのかを明確にするのは大切なことですが、刻々変わる雇用情勢、雇用環境を的確につかむことは、さらに重要だと思います。自分の望むワークスタイルが世の中でどのようにとらえられているのか、先行きはどのような可能性があるのかなどを知っておかなければ、最適の選択はできません。
先日「非正社員から正社員になる!」(吉田典史著/光文社ペーパーバックスBusiness)という本に出合いました。企業の人事管理の実態、現在の雇用情勢が赤裸々に書かれており、また、専門家の意見も取り上げられていて、大変勉強になりました。
正社員と非正社員についての記載が主ですが、この本を通してフリーランスという自分の立場、ワークスタイルのあり方そのものも変わっていく危機感を強くしました。同じフリーランスという立場であっても、いつまでも同じワークスタイルにとどまっていては仕事の継続は望めません。特に雇用環境が劇的に変化を遂げている今はなおさらです。
同じフリーランスというワークスタイルであっても、これから求められるフリーワーカー像は確実に変わっていきます。それに乗り遅れることのないよう、雇用環境、雇用情勢には常に敏感でなければならないとあらためて考えさせられました。